【解説】オーストラリアのレンタカー保険:種類・値段・免責事項
オーストラリアでレンタカーを利用する場合、保険の選び方は複雑です。Liability, excess, loss damage waiverなどの紛らわしい言葉が多いので日本人には分かりにくいです。ここでその内容について詳しく説明します。
なぜ保険に入った方が良いのか?
レンタカー保険は、事故を起こした時に、車を借りた人の支払い額を少なくします。もし保険に入っていない状況で高額なフェラーリかポルシェのような車と事故を起こしてしまったら、高額の賠償金を支払わなくてはなりません。
つまり保険が必要なのです。
保険の用語の解説
英語の保険用語の意味は以下の通りです。
英語 | 日本語 | 意味 |
---|---|---|
Liability | 賠償責任額 | 事故が起きた時に支払う最高額 |
Excess | 自己負担金 | 事故を起こした時に利用者が自己負担する最大の金額。この額を超えた分は保険会社が支払います。 |
Excess Reduction | 自己負担金の減額 | Excessが減ることです。 |
Loss damage waiver | 車両損害保障制度(任意保険) | 盗難、紛失、破損などによって、レンタルした車両に損害が生じた場合に、契約者の損害額負担を免除するものです。** |
*レンタカー会社によって異なる
**この任意保険を付ければexcess(自己負担金)が減ります。もちろん追加料金を支払わなければなりません。
オーストラリアのレンタカーの含まれている保険
オーストラリアのレンタカーは、レンタル料に保険が含まれています。この自動車損害賠償保険がついているので、たいていliabilityの額はexcessの額までとなります。例外があるので、後でこの話題に戻ります。
この保険のexcessはレンタカー会社によって違いますが、約3,000ドルから4,500ドル(35万円)です。
オーストラリアのレンタカーの任意保険
「4,500ドルってめちゃ高い!」と思う人はいますか?任意保険を追加することをおすすめします。全てのオーストラリアのレンタカー会社は任意保険を売っています。
レンタカーを借りる時に「excessを減らしますか?」とスタッフが利用者に聞きますので、この時にexcessを減額することが出来ます。普通はexcessを0ドルまで減らせますが、レンタカー会社によって異なります。例えばThriftyという会社のexcess reductionでは、excessが500ドルまで減額可能です。減額をする場合はloss damage waiverの追加料金が発生します。
レンタカー会社の料金は以下の通り。今日は1ドルが96円 (ライブアップデート!)
| 追加料金 (1日毎に) | Excess |
---|---|---|
Thrifty | | |
レンタル料に含まれている保険 | $0 | $4,000 |
任意保険 | $27 | $500 |
| | |
Jucy |
|
|
レンタル料に含まれている保険 | $0 | $3,000 |
任意保険 | $19 | $0 |
Excessを0ドルまで減らせば たいてい liabilityも無くなります。オーストラリアの道路交通事情は日本と違うため、任意保険をつけて安心して旅行を楽しんでください。4,000ドルを無駄にして、旅行を楽しめなくなってしまったらもったいないですよね。
Rentalcars.comでレンタカーを予約する場合、格会社の保険を比較できます。
オーストラリアのレンタカー保険の免責事項
なんでルイは「excessが0ドルだったらたいていliabilityは無い」と言っているのでしょうか?実はexcessが0でも免責事項(保険金が支払われない事項)があるのです。レンタカー会社によって異なりますが、大体このようなものが免責となります。
- ガラスかタイヤの被害
- 車のルーフか下側の被害
- 違う種類のガソリンが使われたことによる被害
- オフロードか雪がある道で運転した時の被害
- 事故の時に相手の運転手の詳細(連絡先や保険会社)を記録しなければ免責になります
免責事項はレンタカー会社によって異なるので借りる前に調べておいたほうがいいです。例えばHertzという会社の保険は夜に運転することが免責事項です。また、最高速度より30キロ以上オーバーして運転しているのも免責事項です。
「レンタカーを予約した人しか運転できないの?」
ドライブ距離が長いと友達と運転を交代したくなるでしょう。しかし、交代してよいかどうかはレンタカー会社によって異なります。通常、運転手の追加には追加料金が必要となります。Additional driver feeという料金です。例えばAvisという会社ではこの料金が1日毎に1人6ドルかかります。
この割追加料金を払わずに友達が運転している時に事故を起こしてしまうと、保険の免責事項になります。
「旅行保険に入っていれば大丈夫?」
んーこれは難しいですね。保険会社によって違うのできちんとしたアドバイスはできません。レンタカーを借りる前に保険の詳細を読んでください。
日本語で格安なレンタカー任意保険を予約方法
最近色々な第三者保険会社がレンタカーの保険を発売しています。すでにレンタカーを予約している場合でも、こんな会社で任意保険を追加できます。
これらの保険がレンタカー会社の保険より安い場合もよくあります。さらに普通のレンタカー会社で買う任意保険よりも免責事項が少ないです。
RentalCover.comという会社では日本語で格安な任意保険を買えます!おすすめです!
他の保険会社もありますが、オーストラリア人しか買えないので気を付けてください。
まとめ
- オーストラリアのレンタカーは、必ず損害賠償保険がレンタル料に含まれます。
- 任意保険を付けずに事故を起こすと、35万円程払わなければならなくなります。
- 任意保険を付けるには追加料金がいります。それは1日に2,000円くらいです。
- 任意保険を買っても色々な免責事項があります。
- 同乗者も運転したければ、借りる時にAdditional driver feeという追加料金が必要です。1日に1人500円かかります。
この投稿が役に立てば嬉しいです。それでは安全運転で旅行を楽しんでね!
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はじめまして、今度オーストラリアでキャンピングカーを借りようと思っている者ですが、保険の事を教えてくださいませんか。
借りた車を傷つけた時の補償をする車両保険は解りました。
でも、オーストラリアのレンタカーには対人保険、対物保険というものが付いているのでしょうか?
もし、歩行者にぶつかり怪我をさせてしまった時、その治療費などは
保険から出ますか?
日本の場合は、保証限度額2億円とか表示があるのですが
オーストラリアのキャンピングカーには表示が無く心配しています。
まことさん、コメントありがとうございます。はじめまして。
オーストラリアでは歩行者にぶつかる時にCTP(Compulsory Third Party)という保険が治療費を補償をします。この保険は、運転手ではなくて車に付きます。オーストラリアで車を登録するには、CTP保険を同時に購入する必要があります。そこでオーストラリアのすべてのレンタカーはすでにCTP保険に加入しています。レンタカーを借りる人は気にする必要はありません。